平成十九年 弥生 卯月 朔
某犬友様が管理人の駄絵に素敵SSをつけてl下さいました
(画像が重めの為表示に時間がかかったらすみません)





輝く瞳・・・・・

まっすぐに前を見据えるその光は、どんな意思の前でも揺らぐことなく・・


つのる想い・・




「おまえは変わんねぇよなぁ」

「やっだぁ、変わったわよ。
 しっかりおばちゃんへの道、まっしぐらだもん!
 子供生んだしね〜 」

そんな事を言ってみても、笑みの浮かんだ顔は、今のこの時間が幸せなのだと、訴えている。
出会った頃から悲しいときは悲しい顔を・・・・・・・
         嬉しい時には身体中でその喜びを表現していた娘だったが、
それは今でも変わらないようだ。

そんな妻を引き寄せて優しく甘い口づけを落とす・・・・





「最近、 チビにおまえを取られちまってたからなぁ・・・」

「ふふっ・・・  自分の子にまでやきもち?」


あの頃よりも一段と逞しくなった夫の背に、そっと手を回す
いつだって優しく触れてた彼の指が・・その舌が・・・・・
今宵も変わらず、滑らかにその肌を這う。
時間をかけてゆっくりと愛撫する彼の思いが、痛いほどに感じられる。


---ああ・・・あんたこそ変わらない
出逢った頃よりもずっとあたしを・・・あたしたちふたりを大切に守って、
惜しげもなくその身を投げ出す
無茶をしないで!  って言ってもちっとも聞いてくれない・・・・
今でも時折大きな怪我を負うことがある
でもね、そんなあんたが好き・・・  あの頃よりずっと・・・・
全身から溢れ出る思いをこの身に受けて、妻は官能の世界へと足を踏み入れた・・・・・・


「あぁ・・・っ!」
愛し・・・狂い・・・酔わされて・・・
それはどんなに時代が移り変わろうと、ふたりの中に変わりなく存在するもの・・・
愛しき想い・・・

ふたりの時 -とき- が永遠に続くかと思われた時、小さな視線が空間を切り裂いた






じ〜っ!!
「「えっ・・・・!」」
父の腰の動きがぴたり、と止まる
真っ赤な顔で視線の元へと目を向けると、不思議そうにこちらを見ている我が子と目が合った

「マ・・・マ・・・」

父親譲りの愛らしい耳と、母の強靭な意志を継いだ黒曜石の瞳
ちょこちょこと這って来た小さな身体に、やがて妻の手がふぃと伸びる






「だっぁぁぁぁ!  またおあずけかよっ・・・!!」
寸止めを喰らった犬夜叉は、銀の髪を髪を掻き毟り目の前の分身へ悪態をついた
「こらっ、ちび助・・・!  今はかごめは俺の女だっっ。 てめぇはさっさと寝ろっ。 兄弟が欲しくねぇのかっ!」
「・・・・ば・・か・・・」

思いやる心は変わることなく、永遠に続く・・・

それはお互い・・




コメント
始めて描いたりぅの拙夫婦犬かご絵に、先月と同じく某様がありがたくもSSをつけて下さいました。
うっ・・・某様、ありがとうございます〜 感涙・・・
私のSSは台詞ばっかになってしまうのですが、さすが某様はSSでも台詞以外の表現が生き生きとしています。 
表現が生きているとそれに合わせてまた絵を描きたくなる、という妄想連鎖が生じます・・・
このお話の拙絵、SSなのに実は2ヶ月に分けて載せたという経緯があります。
某様、ごめんなさい〜
この元絵を描いたのはブログ開設前のこと。 
ペン入れをする段階でかなり自分の絵が変わってるコトに気付いて、線を大幅に修正する羽目になりました。
こんな短期間で変わるもんなんですね〜

壱の几帳の柄は木蓮、参の紫のお花は近所の原っぱに咲いていたお花、名前不明です。
犬かごの口付け寸前 と 仔犬クンは自分でもすごくお気に入りvv
りぅの勝手な考えでは、犬夜叉の妖怪DNAはかごめの体内で浄化されてしまい、二人の子供は人間として生まれてくると思っていますが、ビジュアル的に犬夜叉の要素を受け継いだ方がカワイイので銀髪犬耳&黒い瞳としました。 
「つのる想い・・・」 決して激しい犬かご愛ではなく、ほのぼの大人の雰囲気ですが、犬かごがこうなってくれたらいいなぁと、私の切実な想いをありたけ込めています。 

原作の展開では最後に犬夜叉とかごめがどうなるのか・・・最も気になるところです。
二人がこの拙絵のように「共に生きる」道を選んでくれることを、切に、切に願って止みません・・・

これを見て読んでくれた方が少しでも犬かご愛を感じでくれたらいいなぁ・・・  

ここまで読んで下さった方がいらっしゃったらありがとうございました。


1.2枚目 2007/3/19 公開   3.4枚目 2007/4/17公開 




















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